微生物とは顕微鏡でしか見ることのできない小さな生き物たちのことです。
水再生センターの反応槽の中には、たくさんの微生物がいます。微生物は下水に溶けているゴミや汚れを食べて分解し、汚れた水をきれいにしています。普段目に見えないところで、わたしたちの生活を支えてくれているのです。
微生物の多くは、数μm(マイクロメートル※)の小さな細菌類や菌類で、汚れ(有機物)をえさにして成長し、増殖をくり返しています。また、それらを食べる原生動物やさらに大きな後生動物(~数mm)がおり、一連の食物連鎖を形成しています。
汚れた水の中に微生物をたくさん入れて、空気を送り込みます。酸素を吸って活発になった微生物は汚れ(有機物)をどんどん食べて、汚れた水をきれいにしていきます。
汚れを食べて増えた細菌や、それを食べる原生動物などがくっついてかたまりとなり、水よりも少し重くなって下の方に沈んでいきます。その分上の方の水はきれいになっていきます。きれいなった水は川や海に返します。
1cmのさいころ型をした汚泥の中に、5,000~20,000匹の微生物がいます。
体は小さいですが、下水をきれいにするために大活やくしています。
微生物図鑑では、42種類の微生物を紹介しています。